展覧会概要

タイトル: 逗子

作家名: 長島 敏春

会場

G&S 根雨

大阪府豊中市服部元町1-6-1-1F/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年8月6日(金)〜9月28日(火)

休廊日

水曜・木曜

開廊時間

13:00〜19:00

入場料

無料、作品販売あり

展覧会紹介

 逗子を愛するが故、彼、長島敏春は、なんと写真による結界を創り上げつつある。この熱病の発端は、逗子の海中で珊瑚に魅せられ、深く追及するあまり、自然写真という綺麗で収まる範疇に飽き足らず、存在そのものの魔性を写し撮り、陸揚げしたところから始まった。本質をすくう、彼の視座、その眼を見張る海中写真も、一段落かと思ったら、こんどは、ガサゴソと裏山を徘徊しだし、生い茂る草木の背後に鳥虫戯画を見つけた。逗子の天然と人との関わりを切通し、踏み分け道にしるしをつけて、歴史を闊歩しながら、写しだした。

 古来、豊かな風土には人が居着いた。ここ逗子も、鎌倉に隣接し、豊かな海と、それを支える低い山地に囲まれ、海を育む森に恵まれた。そして、川が流れる。地域が環として機能する。自然が輪廻を繰り返す。写真機を独鈷のように振り回し、恰幅の良い現代の山伏は、逗子を捉えて離さず、呪文のようにシャッターを切りながら、結界を張って行く。ふつふつと、音立てながら、木立が揺れて葉が擦れ合う。小宇宙と、まなこが合った。

石井仁志(20世紀メディア評論・プロデューサーディレクター G&S根雨)

 

 

トークイベント

 

逗子、結界を創る写真家 I

開催日時

2021年8月22日(日) 15:00~16:30 *終了後、サイン会開催

出席者

長島敏春、石井仁志(G&S 根雨 プロデューサー)

参加費

2,000円(ドリンク付)

定員

12名(要予約)

 

逗子、結界を創る写真家 II

開催日時

2021年9月26日(日) 15:00~16:30 *終了後、サイン会開催

出席者

長島敏春、石井仁志(G&S 根雨 プロデューサー)

参加費

2,000円(ドリンク付)

定員

12名(要予約)

プロフィール

長島 敏春(1954-)

1954年東京都に生まれる。2009年外国通信社を経てフリーランス。2009年『アサヒカメラ』に『白化するサンゴ礁』を発表。2015年逗子市に『海と森のギャラリー』を主催。逗子のサンゴの定点撮影を行う。その後、逗子で陸上の撮影を開始する。2020年に石井仁志氏のプロデュースによる水中写真展『海中』を逗子で開催する。個展も多数開催。『サンゴの海』『マングローブ生態系冒険図鑑』(偕成社)『逗子サンゴ物語』(じゃこめてい出版)